パリ五輪で日本選手たちが活躍する一方で、SNS上での誹謗中傷が深刻な問題となっている。
男子バレーボールチームや柔道の選手たちは試合後、心ないコメントに苦しみながらも前向きなメッセージを発信している。
日本オリンピック委員会は、この状況を受けて緊急声明を発表し、中傷行為に対する警告を行った。
日本の男子バレーボールチームは、52年ぶりの金メダルを目指してベスト8に進んだ。
8月5日、彼らは22年世界選手権王者のイタリアと対戦し、第2セットまでリードしていたものの、
最終第5セットで逆転負けを喫し、試合に敗れた。
いやー、本当に熱い試合だった!
負けてしまったのは悔しいけど、感動したよ!
試合後、多くのSNS投稿が敗戦の責任を追及するような内容であふれた。
西田有志(24歳、大阪ブルテオン)と小野寺太志(28歳、サントリー)に対しては、
「西田、小野寺はもう引退でお願いします」といった投稿まで見られそうだ。
え?それは酷すぎる!!
どこから目線で引退とか言ってるんだよ!
西田は自身のアカウントでこれをリポストし、スタッフの公式Xでは「自分の大事な友人や、家族や子供が一生懸命に何かに挑戦し、涙を流し汗を流し、それでも届かなかった時に同じことを僕は言わないようにしたいです!!人は挑戦することの大事さを忘れてはいけないと思います!!」と訴えた。
そもそも、勝負は水物。
どんなにベストを尽くしても、負けることだったあるよね。
誹謗中傷した人は、それを分かってないと思う。
本当にベストを尽くした勝負をしたことあるのかなぁ。
特に第5セットでサーブミスをした小野寺には、「サーブミスとかゴミ」「素人でもクソだとわかる」といった侮辱的な投稿も寄せられた。それでも小野寺はXで「一部の方からの誹謗中傷もコメントやDMに届いていますが、僕があの場面でミスをしてしまったのも事実ですし、そのような意見があるのも仕方のない事だと思います」と受け止め、「それ程僕たちの試合を応援してくれていた人が多かったんだなと感じています!」と前向きなメッセージを発信した。
もうね、シンプルに悪口!
全然仕方ないことではないでしょうに。
柔道女子52キロ級で2回戦敗退後に号泣した阿部詩(パーク24)にも辛辣な声が届いた。
彼女は4日の会見でSNS投稿について「見たくなくても目に入ってくるものではあったので、あまり気にせず…」と明かし、「選手は本当に、一人一人が人生を懸けて、全てをかけて頑張っているので、温かい言葉が、人としてはうれしいかなと思います」と真剣な表情で語った。
まあ、確かに気にしないのが一番なんだろうけどね。
どう考えても誹謗中傷している人たちが悪いんだから。
日本オリンピック委員会(JOC)は1日、止まらない誹謗中傷を問題視し、緊急声明を発表。
「SNS等を通じた皆さまからの激励・応援メッセージは、アスリート、監督・コーチへの大きな力となっています。
その一方で、心ない誹謗中傷、批判等に心を痛めるとともに不安や恐怖を感じることもあります。
TEAM JAPANを応援いただく皆さまには、誹謗中傷などを拡散することなく、SNS等での投稿に際しては、
マナーを守っていただきますよう改めてお願い申し上げます」。
さらに「侮辱、脅迫などの行き過ぎた内容に対しては、警察への通報や法的措置も検討いたします」と警告した。
それでも、中傷は止まらない。匿名をいいことに好き勝手に言う人たちの“言葉の刃”は、
すべてを懸けて戦う選手たちの心を深く傷つけている。
SNSでの中傷は身体的暴力や性的嫌がらせと同等の「虐待」に分類されるらしい。
場合によっては命に関わることだってある。
一生懸命やっている選手はその世界が全てと思ってしまうような時がある。
選手だけじゃないくて、親御さんや、コーチなど関係者も敏感になるんだよね。
長男が大学卒業までテニス漬けだったけど、僕も長男への周りからの言葉に敏感になったことがあったな。
誹謗中傷をする人たちが、どういう気持ちでやっているかは分からない。
本人たちも自身の環境で何か問題を抱えてて、攻撃的になってしまったなどあるかも知れないけど、
だから誰かを傷つけていいとはならないよね。