記事の内容
- 全米オープン1回戦でジョコビッチがアルボットにストレート勝ち。
- ジョコビッチにとってはパリ五輪金メダル以来の公式戦。
- ハードコート復帰戦で安定した試合運びを見せたが、ダブルフォルトなどに課題も。
- 次戦は同じセルビアのジェレと対戦予定。
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パリ五輪金メダリストで第2シードのノバク・ジョコビッチは、全米オープン2024の男子シングルス1回戦でラドゥ・アルボットに対し6-2, 6-2, 6-4で快勝しました。37歳のジョコビッチは、ハードコートでの実戦は3月以来となります。今回の勝利で、ジョコビッチは全米オープン初戦を18回連続で突破しました。
試合スタッツ:ノバク・ジョコビッチ vs ラドゥ・アルボット(全米オープン2024 1回戦)
項目 | ノバク・ジョコビッチ | ラドゥ・アルボット |
---|---|---|
試合結果 | 6-2, 6-2, 6-4 | |
エース | 6 | 3 |
ダブルフォルト | 10 | 4 |
ファーストサーブ成功率 | 63% | 60% |
ファーストサーブ得点率 | 78% | 65% |
セカンドサーブ得点率 | 54% | 45% |
ブレークポイント獲得数 | 6/8 | 1/3 |
ウィナー | 28 | 17 |
アンフォーストエラー | 30 | 25 |
ネットプレー成功率 | 70% (14/20) | 58% (7/12) |
試合時間 | 2時間7分 |
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全米オープン2024の男子シングルス1回戦が現地8月26日に行われ、昨年王者で第2シードのノバク・ジョコビッチがラドゥ・アルボットに6-2, 6-2, 6-4のストレート勝ちで勝利を収めました。これにより、ジョコビッチは2年連続で順調なスタートを切りました。
ジョコビッチにとって、この試合は7月から8月にかけて行われたパリ五輪で金メダルを獲得して以来の実戦。ハードコートでの試合は約6ヶ月ぶりでした。第1セットでは2度のブレークに成功し、安定感を見せましたが、第2セットでは1度ブレークを許すなど、一部に不安定さも見られました。それでもジョコビッチは要所を抑え、セットを連取。第3セットではダブルフォルトが計10本と課題も残したものの、試合を通じて相手にリードを許さず、試合時間2時間7分で勝利を確定させました。
試合後、ジョコビッチは「ハードコートでプレーするのは久しぶりだったが、試合を通じて徐々にテンポをつかんできた。まだ完璧なリズムではないが、大会をいい形でスタートできた」と語っています。彼は次戦で同じセルビアのラスロ・ジェレと対戦します。ジェレは1回戦でJ・シュトルフをフルセットで下しており、タフな戦いが予想されますが、過去の対戦ではジョコビッチがフルセットで勝利しています。
ジョコビッチは全米オープンでの連覇を目指しており、今回で男女通じて史上最多となるグランドスラム25度目のタイトルを狙います。
今回のジョコビッチ対アルボットの試合は、全米オープン2024の1回戦としては非常に順当な結果でした。試合全体を通してジョコビッチは安定感を見せつつも、特に第3セットで10本ものダブルフォルトを記録するなど、少しリズムを掴みきれていない印象が残りました。これが久々のハードコート復帰戦であることを考えると、まだ調整段階であることは間違いありませんが、さすがにトップ選手としての地力で危なげなく勝利を収めました。
パリ五輪で金メダルを獲得し、生涯ゴールデンスラムを達成したことで、37歳という年齢を感じさせないモチベーションと持続力は本当に驚異的です。ただし、膝に不安を抱えている点や、ダブルフォルトが増えたことは少し気になる要素。今後のラウンドでは、サーブの安定感と足の状態がカギを握りそうです。
個人的には、ジョコビッチのコメントにもあったように「グランドスラムの間で調整日がある」という点が彼にとって大きなメリットになると感じます。大会が進むにつれて、彼のプレーはさらに研ぎ澄まされていくはずです。次戦は同じセルビアのジェレとの対戦ですが、過去の対戦結果を踏まえると、ジョコビッチにとってはさらなる調整の場になるかもしれません。
ジョコビッチがこのまま順調に勝ち進み、25度目のグランドスラムタイトルを手にするかどうか、今後も注目です。