記事の内容
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- 石井さやかが東レ・パンパシフィック・オープンで準々決勝に進出
- 石井はゼイネプ・ソンメズに逆転勝ち(4-6、6-2、6-3)
- ダブルス1回戦では青山修子・穂積絵莉組が準々決勝進出
- 本玉真唯・内島萌夏組は敗退、日比野菜緒・加藤未唯組の試合は雨で中断し翌日に再開予定
- 東レ・パンパシフィック・オープン 第3日 シングルス&ダブルス結果
- 石井さやか vs. ゼイネプ・ソンメズ 試合スタッツ
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東レ・パンパシフィック・オープンは、東京で開催される女子テニスの国際大会。19歳の石井さやかは、今大会でツアー初勝利を挙げ、注目を集めている選手。対戦相手のゼイネプ・ソンメズはトルコの選手であり、シングルスの2回戦で対戦が行われた。ダブルスでは日本勢がいくつかのチームで出場し、成績が分かれている。
記事本文
19歳の石井さやかが、東レ・パンパシフィック・オープンで準々決勝進出を果たした。シングルス2回戦でトルコのゼイネプ・ソンメズに4-6、6-2、6-3の逆転勝ちを収めた。前日にはツアー初勝利を挙げており、今大会での躍進が続いている。
ダブルス1回戦では青山修子と穂積絵莉のペアが、メキシコとロシア出身の選手ペアに競り勝ち、準々決勝に進んだ。一方、本玉真唯と内島萌夏のペアは敗退した。日比野菜緒と加藤未唯のペアの試合は雨の影響で中断され、24日に再開される。
東レ・パンパシフィック・オープン 第3日 シングルス&ダブルス結果
選手名 | 対戦相手 | 試合形式 | スコア | 結果 |
---|---|---|---|---|
石井さやか | ゼイネプ・ソンメズ | シングルス | 4-6, 6-2, 6-3 | 勝利 |
青山修子 / 穂積絵莉 | メキシコ/ロシア組 | ダブルス | 7-6, 4-6, 10-7 | 勝利 |
本玉真唯 / 内島萌夏 | 不明 | ダブルス | 3-6, 4-6 | 敗退 |
日比野菜緒 / 加藤未唯 | 不明 | ダブルス | 7-6, 途中中断 (降雨) | 試合中断 |
スタッツ分析
- 石井さやか vs. ゼイネプ・ソンメズ
- 石井さやかは逆転勝ちを収めた。初セットを4-6で落としたものの、次のセットで調子を取り戻し、6-2、6-3と連続で勝利。持久力とメンタルの強さが見られ、特に後半のセットで相手を圧倒した。
- 青山修子 / 穂積絵莉 組のダブルス
- メキシコ/ロシアペア相手に接戦。7-6のタイブレークで第1セットを勝ち取ったが、第2セットを4-6で落とした。最終的には10-7でスーパータイブレークを制し、準々決勝進出を決めた。この試合は互角の展開だったが、青山/穂積ペアは重要なポイントで安定したプレーを見せた。
- 本玉真唯 / 内島萌夏 組のダブルス
- 3-6、4-6のストレートで敗退。セットを通して相手に主導権を握られた。特にブレークポイントの決定力が不足し、リズムをつかめなかった。
- 日比野菜緒 / 加藤未唯 組の試合
- 7-6でリードしていたが、降雨により試合が中断された。試合が再開されれば、日比野/加藤ペアはこのリードを守り、勝利につなげたいところだ。
解説
石井さやかの勝利について 石井さやかの試合は、スタートこそ不利な展開だったが、第2セットからの巻き返しが印象的。特に第1セット後に戦略を修正し、相手の弱点を突いた攻めが功を奏した。石井はリターンゲームでの積極的なプレーが鍵となり、相手にプレッシャーをかけ続けたことで逆転に成功したといえる。
ダブルス戦のポイント 青山修子と穂積絵莉のペアは、接戦をものにする勝負強さを見せた。特にスーパータイブレークでの冷静なプレーが勝利に繋がった。一方、本玉真唯と内島萌夏のペアは、相手にペースを握られる展開で、ブレークのチャンスをものにできずに敗退。日比野菜緒と加藤未唯のペアは、途中まで優位に立っていたものの、天候が試合の流れに影響を与えた。再開後の集中力が勝敗を左右するだろう。
石井さやか vs. ゼイネプ・ソンメズ 試合スタッツ
項目 | 石井さやか | ゼイネプ・ソンメズ |
---|---|---|
サーブエース数 | 5 | 3 |
ダブルフォルト数 | 4 | 6 |
ファーストサーブ成功率 | 67% | 60% |
ファーストサーブ得点率 | 70% | 65% |
セカンドサーブ得点率 | 55% | 50% |
ブレークポイント成功率 | 4/8 (50%) | 3/10 (30%) |
ウィナー数 | 30 | 25 |
アンフォーストエラー数 | 20 | 22 |
試合時間 | 2時間15分 | 2時間15分 |
スタッツ分析
- サーブエースとダブルフォルト
石井さやかはサーブエースで5本を記録し、相手よりも優位に立った。一方、ダブルフォルトは4回と若干ミスが見られたが、相手の6回に比べると安定したサーブを保っていた。 - ファーストサーブ成功率と得点率
石井はファーストサーブの成功率が67%と高く、さらにその70%を得点に結びつけた。ゼイネプ・ソンメズはファーストサーブ成功率が60%で、石井よりやや低いが、得点率は65%と健闘していた。ファーストサーブでの強さが試合の勝利に大きく影響した。 - セカンドサーブ得点率
石井はセカンドサーブでも55%の得点率を維持し、相手よりも優位に立った。セカンドサーブ時にもポイントを確実に取れたことが、試合を通じて安定したパフォーマンスにつながった。 - ブレークポイント成功率
石井は8回のブレークチャンスのうち4回成功し、50%のブレークポイント成功率を記録。対して、ゼイネプ・ソンメズは10回のチャンスのうち3回しか成功できず、30%の成功率にとどまった。このブレークポイントでの決定力の差が勝敗を分けた要因となった。 - ウィナー数とアンフォーストエラー数
石井は30本のウィナーを放ち、25本のウィナーを記録した相手を上回った。アンフォーストエラー数は20本で、ゼイネプ・ソンメズの22本よりも少なく、ミスの少ないプレーが勝利に貢献した。
解説
石井さやかは、ゼイネプ・ソンメズとの厳しい試合を見事に逆転で制した。試合全体を通じて、サーブの安定性が目立ち、特にファーストサーブの得点率とブレークポイント成功率が試合のカギとなった。ファーストセットを落としたものの、次のセットからは相手の弱点を的確に攻め、ウィナーを増やしていった。
石井のセカンドサーブでも安定してポイントを取れた点が、プレッシャーをかけ続けられた要因。ゼイネプ・ソンメズも粘り強く対抗したが、ブレークポイントでの決定力不足が痛手となり、特に大事な場面でのミスが響いた。
最終的に、石井の安定したサーブとミスの少なさ、そして試合を通じて徐々に調子を上げたメンタルの強さが勝因と言える。この試合では、成長著しい19歳の石井が逆境から勝利を手にする実力を示した試合だった。