本日の内容
- 子供が楽しく読める工夫
- 認知症やアルツハイマー
- こんな親子にオススメ
子供が楽しく読める工夫
「シロクマが嵐をこえてきた!」
タイトルを見ると、シロクマが何やらドタバタする展開を想像しますよね。
それはそうなんですが、中には思いテーマも扱っていました。
ただ、一つ誤解がないように書きますが、すごく読み易いです。
子供が楽しく読める工夫がされています。
強調するところで文字の大きさやフォントを変えたり、
挿絵が文章の途中に入ったりして、読む子供を飽きさせないようにしてます。
読み聞かせだけじゃなくて、実際子供が読むのにも適してますね。
作者の「マリア・ファラー」さんが、音声言語科学を学んだと書いてあったので、
その辺がこれらの工夫を生み出している要素なのかも。
認知症やアルツハイマー
ある日、船に乗って来たシロクマを見つけた主人公・マヤとそのばあちゃん。
シロクマが色々やらかすのですが、それと同じくらいおばあちゃんもやらかします。
大好きなおばあちゃんやおじいちゃんが色んなことを忘れて行き、
遂には大切な人や、今の状況まで忘れてしまう…
先ほど触れた重いテーマというは、お年寄りの認知症やアルツハイマーなど。
悲しいけど、そのような症状がない子供にとって理解しづらいテーマを
シロクマが起こすドタバタ劇にうまく混ぜ込んでいます。
これなら子供たちや若い人にも分かり易いんじゃないでしょうか。
私も祖母や父が病気で一時的に健忘症になったことがあって分かりますが、
確かにそういった経験がないと分かりにくいですよね。
こんな親子にオススメ
全体のストーリーとしても、ドキドキハラハラするシーンもあり、
ほっこりするシーンもありで、面白く読むことができます。
あと、最後まで気になったものの明かされなかったのがマヤの出生。
養子として迎えられたような感じで書かれており、自分が家族にどう思われているのか、
凹むと自分の存在意義についてまで考えたりするシーンもありました。
私は読み解けなかったけど、ここにも何かしらのテーマがあるんだと思います。
こんな親子にオススメ
・認知症やアルツハイマーなどを子供にうまく伝えたい
・シロクマが好き
ただ、一番の謎はやけに知性が高いシロクマなんですけどね(笑)